LISTEN

手話
06 /19 2016
入り口で、耳栓が配られる。
その映画を見るのに、健常者にとって音は余計なものだからだ。
「LISTEN」という映画は、出演者も監督もすべて聾者。
音のない世界で音楽を表現する。


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「手話の意味を考えようとしなくていいから。
 感じてくれればいいから。」
そういわれていたので、何も考えず身をゆだねるように画面を見た。
その時間は、繰り返すさざ波や、風に揺さぶられる花畑や、宙を舞うオーロラを見ているときと似ていた。
音のない音楽。
美しい呼吸。
無音というのは、いちばん大きな音なのかもしれない。
しんと張り詰めた空間で、指先がわずかに動く、髪が揺れる…それだけで、音楽になった。
彼らの動きに合わせて、わたしの感情が波を打つように揺れた。

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この映画には、知人が出演している。
手話劇団はーとふるはんどの役者の一人だ。
「わたしたちは、健聴者のつくる舞台や映画を、こんな感じでいつも見ているんだよ。
言葉はわからないけれど、すべてわからないわけじゃない。
表情やしぐさからいろんなことを感じているの。
そんな感覚で、今度は健聴者に聾者の世界を見てほしい。」

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互いの世界を覗きあって、認め合うことができるのは、素晴らしいことだなと思う。
はーとふるはんどが毎年舞台で演じている手話歌は、健聴者の音楽に聾者が合わせて手話をしている、どちらかというと健聴者寄りの手話歌なんだと思った。
それでも、聾者と健聴者が一緒に何かを作り上げることができるのは、やはり素晴らしいのではないかと思う。


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「LISTEN」にも出演しているホンマちゃんの写真、昨年撮らせてもらいました。
表情がすごーく豊かだから、「ホンマちゃんのホンマでっかシール」もつくっちゃった!
ホンマちゃんといっしょに、簡単な手話を覚えてね!


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わたなべもも

いつも夢みたいなことばかり考えているから、ふわふわした日常ですが、現実は受け入れるべきと立ち向かってもいるのです。