中国版

絵本
01 /28 2009
たまに、中国から電話がかかってくることがあります。
たどたどしいけれど一生懸命な日本語を、いたずら電話と間違えそうになったこともあるけれど、いまはもう慣れました。
用件は、日本で作ったおはなしを、中国や韓国などでも訳して2次使用したいという内容がほとんどです。

言葉使いがたいそう丁寧で、わたしより美しい日本語を耳にするたび、日本人としてどきりとします。
けれどマニュアルがあるようで、それらはいつも同じ文面。
先日、メールに
「言葉を超え、海を越えて、中国の子どもたちにも作品を届けられることはとても幸せで、感謝しています。」
と一文を添えたら、お返事にが返ってきました。

「先生のご協力いただくからこそ我々がよくいいものを作られるです、ほんとに感謝いたします。」

事務的で綺麗な文面の中に、キラりとひかるこの一文…。
わたしは、海の向こうの編集者とも、すこうし心が通じたと思いました。

中国版 てぶくろ

わたなべもも

いつも夢みたいなことばかり考えているから、ふわふわした日常ですが、現実は受け入れるべきと立ち向かってもいるのです。